前回作文に拍手ありがとうございます!
1年に一度の星祭りの夜祭り(笑)
ひとりごとブログに載せてます。
また来年(^-^;
妄想倉庫にも読んだよボタンぽちっとありがとうございます!
妄想倉庫隠し扉話持ってきました。
続きからどうぞ。

テラスに括られた笹の葉には、沢山の短冊が下げられている。
自国にはない風習にロマンティックだと、毎年張り切って短冊を下げるフランソワーズ。
沢山の短冊には何も書いていない。
「毎年思うんだけど…」
テラスの笹から短冊をつまんでジョーが聞く。
「どうして願い事書かないの?」
フランソワーズは困った顔をする。
「上手く書けなくて」
「上手くって…ただ願い事書けばいいだけでしょ?」
「じゃあジョー書いてよ」
ジョーは空を見上げる。
夜空には満点の星空
「すごい星だな…今日は織姫と彦星再会出来てるんだろうな」
「1年に1度しか逢えないなんて…」
「子供の頃…」
空を見上げたままジョーが語り出す。
「短冊にはいつも『お母さんに会いたい』って書いていた」
フランソワーズはまだ空を見上げたままのジョーの隣に並ぶ。
「いつからか、叶わない願い事だとわかり、それからは何にも願わなくなった」
ジョーは空から視線を隣のフランソワーズに下ろす。
「僕の心の短冊は、今ここにある短冊と同じだな。何にも書いていない」
「違うわよ」
フランソワーズの言葉にジョーは「え?」と口にする。
「何も書いていないかもしれないけれど、私の心の短冊には沢山の願い事が書いてあるわ…例えば」
「例えば?」
「来年も一緒に星を見ていたい…とか」
当たり前のようで、当たり前じゃない。
こんなたわいのない時間も、僕らには願わなければならない事なのかもしれない。
「そうだね…そうだ」
ジョーはフランソワーズに向かいあい、抱きしめると
「僕も同じ願い事してもいい?」
と呟いた。
フランソワーズはジョーの胸に顔を埋め、コクリと頷いた。
つづきを閉じる