前回記事に拍手ありがとうございます(⌒▽⌒)
宿題もありますが、梅雨入りしたという事で
毎年恒例のジメジメ作文を笑
続きからどうぞ
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鉛色の空が拡がる
今年もやってきた季節
生暖かい空気と湿った視界
満員電車に押しこまれた熱気
無機質な冷たさを求めたら電車のドア横にすっぽり収まった
半袖のシャツから伸びた手がドアの冷たさを感じている
わざわざ通わなくても都内にマンションでも借りたらいいのにと言われるが、今日もまた長距離をうんざりしながら移動している。
どうせ誰もいないんだから
そう言われても
理由?
理由などないけれど
最寄りのバス停を降りるとしばらく歩かなければならない
バスを降りた途端、ゲリラ豪雨に見舞われた。
「なんで今なんだ!」
車ばかり使っているから、傘を持つという習慣がない。
「今日は降りそうだから折りたたみ持って行ったら?」と言ってくれる人も今はいない
びしょ濡れになりながら家までの道を歩く
どうせ誰もいないから
玄関で服を全部脱いでシャワーに直行だ
などと思いながら
びしょ濡れのレジ袋の中には1人用の夜食
1人になりたいと思った時期もあった
1人暮らしもした事はあった
そして今あの大きな屋敷にひとりきり
開けておくわけにはいかないと言いながらも
本当の理由は
あの家にいたら
キミを感じる事が出来るから
キミとの思い出が
あの家には沢山あるから
ようやく玄関にたどり着いた。
濡れたジーンズのポケットから鍵を取り出す。
昔ながらの洋館の扉が梅雨の湿気を帯びてさらに重く音を立てる。
よし!
服を脱ごうとしたその時
「おかえりなさい、まぁ!大変!ずぶ濡れじゃない!」
誰もいないはずの家が
思い出にしか登場しなかった
彼女が目の前にいた。
「フランソワーズ!どうして?帰ってくるなんて聞いてないけれど?」
「急にオフになって、飛行機にも乗れたからあなたを驚かせようと思って!
お風呂も沸いているからゆっくり入って!夕ご飯ももうすぐ…ジョー?」
びしょ濡れだろうとかまわない
今僕が一番したかった事
キミを思い切り抱きしめたかった事
「もう!どうしたの?そんなに寂しかった?」
彼女は小さな子供に諭すように優しく言う。
彼女の肩越しに消えるような小さな声で
「さみしかった」
と呟いた
彼女の耳ならきっと
聞こえてる事だろう
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