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ココロノキョリ 11

前回作文に拍手ありがとうございます!

今回で終わりです。
長い間お付き合いありがとうございました!

続きからどうぞ。




拍手






「そろそろ選手交代かな」
ピュンマが後ろを指差し立ち上がる。

「耳が聞こえすぎるのも何だね」
ピュンマの様子からも今の話をフランソワーズは全部聞いていた事を知る。

「とにかく彼女にちゃんと自分の気持ちを話す事だね、そうしないとこの家の住人全員敵に回す事になる」

ピュンマは白い歯を見せ
「みんな彼女に甘いからさ」
と笑う。


ピュンマはテラスを出て、ジョーに聞こえるようにフランソワーズに「お待たせしました」と告げるとその場を離れた。


フランソワーズがテラスに出る。


「ごめんなさい。ピュンマは何も悪くないの」

ジョーの後ろに立ち止まるフランソワーズに、ジョーは座ったまま、身体を後ろにひねりフランソワーズを見る。

「わかっているよ」

ジョーはフランソワーズに座るように促す。

フランソワーズはためらいながら、テラスに直接腰を下ろす。

2人並んで海をみる。

久しぶりの近い距離にフランソワーズは落ちつかない。

「あなたに…避けられていると思っていたの…私がそばにいたら迷惑なのかと」


ジョーはフランソワーズを見ることなく海を見ていた。


「優しくされるのが嫌だったら…冷たくするから…だから…ここにいて欲しい」

ジョーはくすっと笑う。

「キミは冷たくなんてできないでしょ?いいよ、もうしばらくは出ていかない。またキミが突然いなくなったらすぐに探せなくなるからさ」

「ジョー…」

照れ隠しなのはわかっている。
コズミ博士の家を訪ねてきた時の彼の顔を思い出す。

心配してくれていた。
嫌っているとしたら…あんな顔はしない。


フランソワーズは深呼吸をする。
心臓の音が高鳴るのが自分でもわかる。

ピュンマとジョーの話を盗み聞きするつもりはなかったが、朝の2人の様子から気になってつい聞いてしまった。

彼の本心が。
自分を避けていた理由が。

もう苦しまなくてもいい
私はあなたを悲しませない。


「ジョー、私…あなたの事が…」

次の瞬間

トン…

「え?」

ジョーの髪が触れ、肩に重みを感じた。

「え??」

彼の匂いとお日様の匂い。

フランソワーズの肩を借り眠っているジョー。

安心しきった寝顔に微笑むと、肩を貸したままそのままで海を見た。


春はもうそこまできていた。



〜おしまい〜


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