迎えに来た船の船頭は「学生さん、生きていたんだ」と驚いた。
慌てて服を着替え、この島に上陸した時のように学生風に戻っていた。
船を出すと、島の真ん中あたりから煙が立ち込めていた。
「何かあったのか?」
もう船頭の質問に答える気力もなかった。
「さぁ、僕がいる時には何もなかったですよ」
半日かけてようやく戻ってきた。
イワン達からの連絡はまだなかったが、とにかく眠りたかった。
リビングには誰もいなかった。
フランソワーズがいなくてよかったとホッとする。
いつもは真っ先に会いたいが、今日は一番会いたくない。
部屋に行くまで持たず、リビングのソファーで横になりそのまま眠ってしまった。
夢の中でも大量のフランソワーズが襲ってきた
「服くらい着せてやれよ!!!」
怒鳴りながら逃げる。
彼女等に感情はないようだ。
言葉も話す事が出来ないようだ。
感情もあり、言葉も話せたら…。
きっと銃を向ける事は出来なかっただろう。
感情のなかったはずのフランソワーズ達が一斉に笑う。
ジョーは「ギョっと」した。
一人のフランソワーズがジョーの目の前で立ち止まる。
「ジョー?どうしたの?」
「…え…」
喋った…
このフランソワーズはもしかしたら…
「ジョー?どうしたの?」
もう一度同じ事を言う。
「どうもこうも…え…?」
瞼を開いたジョーは文字通り飛び起きる。
わああああああ〜!!!!!
ものすごいスピードでソファーから飛び起き、ものすごいスピードでソファーの裏に逃げる。
「一体どうしたの?」
寝ているジョーを起こしたのは「ホンモノ」のフランソワーズだった。
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