山道の途中にその店はあった。
広く作られた駐車場には、沢山の車が並んでいた。
「こんな所に店を出して、よく客が集まるなぁ」
感心しながら車を駐車させているジョーに
「美味しいと分かれば、どんな所でもお客様は集まるわ。最近は口コミが1番のセールスらしいわよ」
とフランソワーズ。
「アップルパイ一個で?わかんないなぁ」
「あ、ここで待っていて、買ってくるから」
「いってらっしゃ〜い」
店内の混雑を見て最初から同行する気なんてなかったジョーは、車のシートを後ろに倒し、両手を後ろに大きく伸びた。
しかし…何故彼女が…
一人になると急に思い出す交差点で見かけた…女。
ジョーの車の隣に一台の車がずっと入って来た。
それからしばらくして、コンコンとジョーの車をノックする音。
フランソワーズがもう帰って来たのかとシートを戻す。
「!!」
目の前にいた人はフランソワーズではなかった。
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