★メリークリスマス★
前回記事と前回作文に拍手ありがとうございます!
n…さん、お返事ありがとうございます。
嬉しいお言葉ありがとうございます( ´ ▽ ` )
クリスマスなので、倉庫の方に載せていたものですが、こちらにも。
クリスマスぽくないですが…。
続きからどうぞ

北にある小さな村
助けようと訪れたのに、村人総出で襲われた
何が何だかわからないまま、満身創痍と絶望感
最初にもてなされたあの笑顔は何だったのか?
誰かに操られている?
誰に?
雪深い村の天候は変わり、吹雪いてきた
いつもなら忌々しい吹雪も、身体を隠してくれる有り難いカーテンになる。
「寒くない?」
ジョーは力なく肩を抱いて一緒に歩いていたフランソワーズに声をかける
返事はない
彼女は腕を刺されていた。
この村に入って最初に会話を交わした女の子に…だ。
腕の傷は大した事はなかったが、心の傷は癒える事はない。
「迎えを呼んだから、そこまで歩ける?」
俯いて歩いているフランソワーズがこくりと一回頷いた
吹雪は勢いを増し、防護服の上からでも寒さを感じる
しばらく下を向いて歩いていたフランソワーズが立ち止まる
「どうした?」
ジョーの言葉をまるで聞いていないように、フランソワーズは走り出す
「どうしたんだ?フランソワーズ?!」
ジョーが走るフランソワーズを追いかける
フランソワーズが立ち止まると、ピタッと吹雪が収まった。
「何を?…!!」
フランソワーズの立ち止まった先には大きなもみの木が一本。
「キレイ…」
吹雪が止むと雪雲の間から陽が差し込んだ。
もみの木には雪が乗っていて、太陽の光でキラキラと輝き出す
「こんな綺麗な景色があるのに…何故あの村の人達は争わなければならないの?」
フランソワーズの瞳には涙が浮かぶ
「何者かに操られているかもしれないから、一旦戻って調べよう」
「この…景色をあの子に見せてあげたい」
フランソワーズは先程傷を負わされたにも関わらず、この村で出会った娘を案じていた。
「まずはこの傷を治してからね」
ジョーはフランソワーズの傷を庇いながら抱きしめる
「こんなに冷えて…早く帰ろう」
「もう少しだけ…この景色を」
抱きしめるジョーの手を静かに解くと、フランソワーズは再びもみの木の前へ向かう
大きなもみの木からキラキラとダイヤモンドダストが降り注ぐ
「誰かに操られているのなら…」
フランソワーズはジョーのいる方へ振り返る
「この景色を失う前に村の人達を目覚めさせないと!」
フランソワーズの瞳は先程の絶望的なものから、微かな希望を見つけた瞳に変わっていた。
ジョーはフッと息を吐くと、再びフランソワーズの肩を抱き、歩き出した
つづきを閉じる