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星は見えないけれど

前回作文に拍手ありがとうございます!!

連載途中ですが、今日は七夕です。

今、一年に一度の試練、ドラマCD「星祭りの夜」を聞きながら書いています。

やっぱりなんというか…


それはいいとして


七夕作文を書きましたが、七夕全く関係なくなりました。

星だけですね^^;


美香ちゃんとジョーの世間話ですが、よかったら続きからどうぞ





拍手







ここからは星も見えない

都会のビルの屋上で、佐伯美香は深呼吸をする。

ふるさとの風景を思い出す。

七夕の今日、故郷は満点の星空だろう。


空を遮るビルもない
星を隠す明かりもない

故郷の星を見上げたのはいつ?

あの時願った夢は何だったかしら?


仕事は上手く行っている

恋は…

叶わぬまま

星の見えない夜空を見る


「帰りたいな」


最近帰っていない。

仕事が忙しいから?

こっちの生活に慣れるほどに思う故郷の空



「ふるさとは遠きにありて思ふもの」



思わず口に出た独り言




「こんなところにいたんだ」

後ろから声がした。

「島村さん…」

「フィリップが佐伯さんいないって心配していたよ」


今日はコズミ博士の研究所で、フィリップと美香の研究発表会があった。

それを終え、研究所の会議室で軽く打ち上げをしていた。

研究所員、製薬会社など関係者の顔ぶれに、少し疲れて屋上に来た。



「今日は七夕だね」

「島村さんの家からは星が見えるの?」

「目の前海だからね、よく見えるよ」

「羨ましい、私故郷を離れてから満天の星空を見ていないような気がします」

「そうだよね、都心にいたらビル明かりで見えやしない…故郷って東北だっけ?」

「はい、帰りたくなりました」



「フィリップと一緒に仕事が出来て、研究成果も上々だ。」

ジョーは美香を見る

「疲れたかな?」

ジョーの一言に何故か涙が流れた。


「ちょ!どうしたの?何か気に触る事言った?!」

いつもは強気の美香の涙に動揺するジョー。

「ごめんなさい…ホント疲れているのかもしれない。」



ジョーはそれ以上その事には触れなかった。

「佐伯さんの故郷の名物は?」

おかしくて笑い出す。

「何か変な事言った?」

「いきなり『故郷の名物は?』ですもの」


「いつか行ってみたいな…って」

「えぇ!その時は案内します!フランソワーズさんも一緒に!」

「フィリップも首根っこ掴んで連れて行く!」


「フランソワーズさんが行くって言ったら絶対同行しますよ…」


「じゃあ連れて行かない!」

「フランソワーズさんをですか?」


「フィリップと男2人旅!」

「絶対喧嘩してどっちかが到着しない予感しかしないわ」


「そんな事ないさ〜僕らは仲がいい」

ジョーは笑いながら屋上のドアに手をかける。


「みんなが待ってるから戻っておいでよ、キミ主役なんだから」


建物に消えたジョーを眺めると、振り返り、星の見えない空を見上げる。


「まだ帰れないわ、私はまだここでやる事が沢山あるわ。まだ夢の途中!」



会議室に戻ろうと背中を向けた美香の後ろで星が流れた。



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