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桜並木 2

前回作文に拍手ありがとうございます。


北海道あたりは桜咲いているらしいと今日聞きましたので、まだ大丈夫(^_^;)
…と強引に季節ネタにねじ込む桜作文続きです。


続きからどうぞ











拍手






フランスで桜が見れるとは思わなかった。
彼女の故郷から少し離れた郊外だった。
彼女は今この国にはいない。


僕の故郷で僕の帰りを待っている。
こういう時、とても不思議に感じるのは僕だけなのだろうか。

ここで用事を済ませたら、パリに寄って彼女の兄に会って帰る。

妹が元気なのか心配しているだろうから、彼女の近況を話して安心してもらおう。

僕が言って彼女の話をするのはどうかと思うが、彼女の兄は何故か僕に好意を持ってくれているから、僕1人訪問してもとても喜んでくれる。
有難いって言えば有難いのだが。


そんな事を1人思いながら桜並木を歩く。

ソメイヨシノを昔誰かが植樹したのだろう。
それから長い年月をかけて増やしていき、この見事な桜並木が出来たのだろう。

異国で1人で見る桜に再び不思議な感覚になる。


向こうから学生らしきグループが歩いてきた。
その中にいた1人を見て、思わず目を凝らす。

彼女が何故ここに?

楽しそうにほかの学生と話をしながらすれ違う。

間違いはない。

彼女を見間違う筈はない。
でも
何故ここに?

そしてその姿は今の彼女出ない事を、その後彼女の兄の所で知ることになる。

昔の写真にいた彼女が、僕が桜並木で出会った彼女そのものだった。

バレエ学校時代の
夢に向かって頑張っていた頃

そうだ
とても生き生きとしていた。

あの頃の彼女は

今のように重い運命を背負わされていなかった。


あれは
僕の知らない彼女
知ってはいけなかった彼女

本当はあのままでいなければならなかったんだ。

僕を日本で待っていてはいけなかったんだ。

春の幻覚が、僕を苦しめる。



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