Sleeping Princess
彼のキスは、私を甘やかす。
それはとても優しく
幸せな気持ちになる
彼の気持ちが、言葉にならない想いが
唇から流れ込むような…。
でも
何だろう
ここ数日の彼のキスは
悲しみしか感じられない
切なく
どうしようもないくらい
何かを望んでいるのに
私は
身体の動きを遮るような深い沼のような所から抜け出せない
私はここにいるのに…
あなたが悲しそうにキスをする唇は
私の
イレモノ
そこに心はなく
私は叫ぶ
私はここにいると
ふわっと身体が軽くなったような感覚
入れ物に
心が
ふっと
入るような
あなたのキスで
まぶたを開く
そこにいたのは
「よかった…」
あなたは私の前で平気に涙を流す
「キスを」
「?」
「お目覚めのキスをお願い」
やっと心が身体に戻ったのよ
悲しいキスはもういや
私を甘やかすキスを頂戴
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