前回記事、作文に拍手ありがとうございます(^_^)
なんちゃって新ゼロ風味作文これで終わりになります。
華やかな場所はよくわからないので伝わったかどうか心配ではありますが…
続きからどうぞ
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フランソワーズはバルコニーにいるジョーに声をかけた。
振り返ったジョーは、久しぶりに会えたのに不機嫌な顔をした。
「久しぶり…元気だった?」
気のせいだと思い話しかけてみた。
「あぁ」
その返事にフランソワーズも不機嫌になる
「あぁ?久しぶりに会えたのに…あぁ?」
「何だよ!質問に答えただけだろう?」
その言葉にもトゲを感じ、フランソワーズはカッとする。
「何よ!何が言いたいのよ!」
「あの男と…随分仲良いじゃないか」
ジョーはフロアでフランソワーズを待っているバレエのパートナーを指差した
「あなただって!会長の孫娘と!」
「はぁ?何?ヤキモチ焼いてるの?」
「そっちこそ!ヤキモチ焼いているじゃない!」
ジョーがため息をつく
「もう…こういうの終わりにしよう」
「あなたが不機嫌だから!」
フランソワーズの声をすり抜けるようにジョーはバルコニーからフロアに戻る。
「もう!何なのよ!!!」
フランソワーズがフロアに戻ると、バレエのパートナーが近寄ってきた。
「キミ、ジョー シマムラと知り合いなの?」
バルコニーにいたのを見られたらしい。
知り合い…そうね、知り合い程度かもね。
彼を怒らせているみたいだから、知り合い以下になるかもしれないわ…。
「後でサインもらえるかな?」
「機嫌が治らないと無理みたいよ」
「?」
バレエのパートナーが顔をハテナにさせている。
その時会長に呼ばれ、壇上に並ばされた。
フランソワーズとバレエのパートナーと…
ジョーも。
成果を挙げたフランソワーズ達を会長が称える。
フランソワーズは心のモヤモヤを抑えきれずにいた。
少し離れた距離ではあるが、同じ壇上に並ぶジョーを見る。
先程の表情とは違う
久しぶりの彼の横顔は精悍な顔立ちで、笑顔は優しい。
今のフランソワーズには遠い表情
「もうこういうの終わりにしよう」
あの言葉の意味は?
私達ってこんな事で…
終わりになるの?
会長の挨拶が済み、ジョーにマイクが渡される。
2、3歩前に出て深呼吸すると話し始める。
「ワールドチャンピオンになりました。会長をはじめクルーの皆さん、応援してくれるファンの方々にお礼申し上げます」
拍手が起こる
「ボクがこうやって走っていられるのはささえくれる皆さんのおかげです…そしてボクが頑張れるのは…大切な人がいるからです」
会場がザワッとする。
呼ばれているマスコミは一斉に会長の孫娘にカメラを向ける。
ジョーは振り返ると歩き出し、フランソワーズの前で立ち止まる。
「ち…ちょっと…ジョー!」
フランソワーズは小声でジョーに訴える。
「言っただろう?もうこういうの終わりにするって」
フランソワーズの手を取ると、再びマイクの前に立つ。
「彼女がボクの大切な人です」
会場がどっと沸いた。
「ジョー…そんな事して…大丈夫なの?」
フランソワーズは戸惑うばかり。
「これでクビにするような会長じゃないよ」
会長は笑いながら「そうだったのか!これはめでたい!よし!2人でCMを作ろう!」
と喜んでいる。
会長の孫娘とフランソワーズのバレエのパートナーは固まったまま。
会長の孫娘にカメラを向けていたマスコミは一斉にジョーとフランソワーズを撮り始めた。
「これはオオゴトになるなぁ」
大変な事をやったのに、呑気にジョーが笑っている。
「どうするのよ…大変な事になるわよ」
「これならいつでもキミに会えるし、お互いヤキモチで言い合いする事もない」
ジョーはいつも側にいる時の優しい笑顔をフランソワーズに向けた。
フランソワーズはいつものジョーにやっと出会えたような気がした。
おしまい
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