フランソワーズの決心が変わらないうちに、ジョーは両博士に報告をする。
「何も急がなくても」
「フランソワーズの気持ちが落ち着くまで待ってやればいい」
両博士はジョーに意見する。
「フランソワーズの気持ちを待っていたらいつまでたっても帰れない、このまま時間を延ばして行けば尚帰りづらくなるだけだ」
ジョーの荒療治を責める両博士だが、ジョーはとにかく早く帰らないとばかりだった。
ジョーが見つけた短冊はフランソワーズからの信号だったと信じていた。
今がその時期なのだと。
これを逃したら時間だけが過ぎていくだけだ。
滞在はジョーの仕事の都合で3日間。
ジャンの身の安全もあるから、ホテルに滞在する。
ジャンにはホテルに出向いてもらう。
他に会いたい人もいるだろう。
…他に会いたい人…
そうだよな、彼女は自分と違う。
友達も沢山いただろうし、恋人だって…
今までフランソワーズを帰してあげようとそればかり考えていたジョーだったが、具体的に帰る事を考え出したら急に不安に襲われた。
自分はあくまでもフランソワーズのボディガードでついていくだけだ。
そうなると彼女の行動に同行しなければならない。
離れた場所ではあるが、彼女の「過去」を盗み見するようなものではないか。
ジョーの気持ちが立ち止まる。
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