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量産 1

前回記事と過去作文に沢山拍手ありがとうございます!

さて…
はじめに謝っておきます。

ごめんなさい。

何故謝るかは追々わかります。

続きからどうぞ。

拍手




1

パーカーにジーンズ、スニーカーにバックパックの青年を見て、船頭は言う。

「お前さん、本当にあの島に行くのかい?」

青年はニコっと笑い

「はい、大学の研究でどうしても調べたい植物があの島に自生していると教授から聞いたもので」

「あの島はもう何十年も無人島だ。
…噂ではよ、おっかねぇ人食い猛獣がいるとかで、島に入った者は誰一人として帰って来なかったそうだ」

「そうですか…気をつけなきゃいけませんね」

何を言ってもニコニコしている青年に、船頭も呆れ顔で
「何が起こっても俺は責任とらねぇぞ」
と呟く。

「あ、見えて来ましたね、あの島だ」
怖がりもせずワクワクしている風な青年を横目に、船を島に近づける。

「今の若いモンは怖がりもしねぇ、命を粗末にするんじゃねぇ」

青年は腕時計を見ると
「…そうだな、明日のこの時間にまたここに来てくれますか?ボクがここにいなければ帰ってもらって結構ですから」
そう告げると、お金を渡す。

「気をつけろよ」

「ありがとうございます」

どこにでもいる都会の若者がこの無人島で1日過ごせるのか?
船頭は青年の後ろ姿が見えなくなるまでその場から動かなかった。

やがて姿が消えると、諦めたように船を出す。



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