ジェロニモは、誰もいないと思い、玄関の扉の鍵を開けようとした。
同時に扉が開き、後ろのめりになる。
「あら、ジェロニモ、おかえりなさい」
「…いたのか、電話しても誰も出なかったから」
「ごめんなさい、部屋で支度していたから」
ジェロニモは、目の前のフランソワーズを見る。
近所に買い物…という格好ではない。
「出かけるのか?」
「ええ、遅くなるかもしれないから、夕飯はダイジンが作ってくれるから」
家の前に車が止まった。
「行ってきます」
その車が明らかに普通ではないことに気づいたジェロニモは、フランソワーズを呼び止める。
「ジョーはどうした?」
フランソワーズは寂しそうに笑う。
「別居中なの」
車から降りてきた男…。
随分前に関わったな。
何故日本に??
フランソワーズをエスコートして、車に乗り込んだ。
運転手が車を出す。
「一体何が起こってるんだ…」
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