前回記事と、言い訳記事に拍手ありがとうございます!
だらだらだらだら…
8話です。
続きからどうぞ。

「フランソワーズさん!」
フィリップが嬉しそうに手を振る。
美香の存在など忘れたかの様にフィリップはフランソワーズの元へ走る。
慌てて美香が追いかける。
「フィリップさん!」
フランソワーズも嬉しそうに手を振る。
「いま帰り?」
ジョーが美香に聞く。
「はい、お腹すいたからフィリップさんとごはん食べてから帰ろうって事になって…」
フィリップもフランソワーズに同じ事を話している。
「じゃあ一緒にお食事しましょうよ!」
フランソワーズの言葉にフィリップも
「そうですね!」と言っている。
ジョーは美香に
「ごめん、せっかくのチャンスが…」
なんて小声で話す。
「な!そんなんじゃないですから!」
美香が大きな声を出す。
美香はフランソワーズに視線を向ける。
ジョーと美香の様子を笑顔で見ている。
とても穏やかな顔をしている。
同性でも見惚れてしまうほどの美しさに、フィリップの気持ちもわからなくはないが…
4人はカジュアルなダイニングレストランに入る。
フィリップはフランソワーズがいる事でいつもよりお喋りだった。
2人きりで食事出来るかもしれなかった残念感もあったが、話を繋げる苦労を考えたら、ジョー達は渡りに船だったのかもしれない。
ジョー達こそ、せっかくのデートだっただろうに、どちらも嫌な顔せず、楽しそうにフィリップの話を聞いている。
フィリップの気持ちだって2人はわかっているはず…。
食事を終え、店を出る。
寄る所があると言うジョーとフランソワーズと別れる。
フィリップと美香の後ろ姿を見ていたフランソワーズがジョーに
「寄る所なんてあるの?」
と聞く
「せめて駅まで2人きりにさせてあげたい」
と、ジョーは笑う。
「…なんだか…うらやましい」
フランソワーズの言葉は沈んでいた。
ジョーはフランソワーズの肩をぎゅっと抱く。
「あの2人、とてもお似合いですね」
美香はフィリップに言う。
フィリップへの当てつけではなく、本当にお似合いだと思っての正直な気持ちだった。
フィリップは
「そうだよね…」
と呟くように言う。
気に触ったかと気にする美香にフィリップは
「明日もよろしくお願いします」
と笑顔で頭を下げる。
「ま、待ってください!それは私が言う事です!」
美香は動揺した。
「キミが来てくれて助かるよ、研修中だけと言わず僕の助手になってくれると嬉しいな」
美香はフィリップの言葉を頭の中で繰り返す。
フィリップに憧れてこの世界に飛び込んだ。
今言われている事は、夢が叶った瞬間だ。
でも…
何となくモヤモヤした何かが、美香の心に広がっていた。
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