秋になった。
日本で開催されるレースも近くなり、日本でもあちこちにジョーの姿を見る事となる。
フランソワーズは、ジョーのレースを全く見なくなっていた。
でも時々帰ってくるメンバー達から、今シーズンは調子がいいと聞いていた。
来シーズンのシートも約束されている。なんて話も聞こえてきた。
1シーズンだけという約束だったはず。
でもそれはシーズン前の話で、調子が良ければチームだって、スポンサーだって…
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それから数日後、レースのチケットが送られてきた。
「足りないようなら手配するから」
そう書いてあった。
関係者用のパドックパスだから、パドックにも入れる。
その場にいたジェットやピュンマは大喜びだった。
「もちろん…行くよね?」
ピュンマはフランソワーズに確認する。
フランソワーズは首を振る。
「何だよ!こんないいチケット棒に振る気かよ!」
ジェットはありえないといった顔をしている。
「あなた達で行ってきて」
ピュンマは黙ってフランソワーズを見ていた。
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