前回作文と過去記事に拍手ありがとうございます!
コメントもありがとうございます。
お返事は後日ゆっくりと
さて、新春作文「誰かの夢」
2話です。
続きからどうぞ
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目を覚ますと覗き込んでいる顔がある
ボクを同類と思っているようだが、キミよりずっとずっと前から生きている
ゆりかごを覗きこんでいるその顔は
表情毎に2人の面影を感じさせる
ボクがゆっくり成長しているのに
ボクよりずっと後に産まれたのに
ボクを簡単に追い越した
月の半分寝ているボクが目覚める度に成長している
初めの頃は並べられてミルクを飲んでいたと思ったが…
澄んだ目でじっと見つめている
その目に見覚えがありすぎて動揺する
「あら、起きたのね」
フランソワーズがその様子に気づき近づいてきた。
「お兄ちゃんが起きましたよ」
フランソワーズが我が子に向ける眼差しは優しい
この子は…
両親から沢山の愛情を貰えている
ふと、嫉妬に近いものを感じた
長生きしても赤ん坊のままなのか
ふ…と自傷気味に笑うと、その表情をフランソワーズに見られていた
「どうしたの?イワン…あなた笑ったわよね?」
見た目は赤ん坊だが、ここの住人はみなボクを赤ん坊扱いはしない。
「お兄ちゃんって既に越されているのにと思ったら可笑しくてさ」
フランソワーズが一瞬考える
「そうね…見た目はね…」
「この子がここの住人達の事を疑問に思う時がいつか必ず来るんだろうね」
「でも…きっとわかってくれると思うわ」
「そうかな」
「だって…ジョーと私の子供だもの」
そう言うと何を思い出しているのか赤くなり俯くフランソワーズ
イワンは呆れ気味にあくびをした後
「何でもいいからミルク頂戴」とぶっきらぼうに呟いた。
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