新年の挨拶と年末の挨拶に拍手ありがとうございます!
コメントもありがとうございます!
皆様のコメントを楽しみに今年もゆるくマイペースではありますが、
作文を書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします!
では新春第一弾
タイトルの通り誰かの「夢」です。
それではGO!
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「美香さん、いつもごめんなさいね」
「そんな!私は迷惑なんて思ってませんから!
うちの子も遊び相手がいて喜んでいますよ」
美香は笑顔でフランソワーズが抱いていた子供を優しく受け取る
「今回は長くなりそうなんですか…?」
美香がフランソワーズから離されてぐずる子をあやしながら聞く
「まだどれくらいになるかわからないの…早く戻りたいけれど」
「気をつけてくださいね。
この子の為にも…無理だけはしないで…」
同じ子を持つ親として…
美香はフランソワーズがどのような気持ちで自分の子を預けているのか痛いほどわかっていた。
だからこそ
無理はしないで
早く帰って来て
この子の為に…
「ありがとう!助かったよ、いい子にしていた?」
数日後迎えに来たジョーに、美香は申し訳なさそうに出迎える
「島村さん…ごめんなさい」
「え?何かあったの?」
ジョーの顔色が変わる
「ええ…実は…」
「実は?」
「まだ歩いていないって言っていましたよね…」
「まさか…」
「そう、そのまさか」
「何歩?」
「2歩ほど…」
「そうかぁー!」
ジョーはにっこり笑い、美香から子供を受け取る
「歩いたんだー!見れなくて残念だけど嬉しいよ」
「夫が動画を撮ろうとしたんだけれど…」
美香が笑いながらスマホをジョーに見せる
「ブレッブレで」
「フィリップーー!大事な時に!」
ジョーがガクッと大袈裟にコケる真似をすると、抱かれていた子が泣き出した
「あぁ、ごめん、おじちゃんはここぞという時にダメなんだからねー」
子供をあやしながらジョーが笑う
「フランソワーズさんは…無事なんですか?」
「え?」
「迎えに来ていないから…」
「大丈夫だよ、部屋を掃除してこの子を迎えるんだって」
「よかった…」
「いつもありがとう、またお願いするかもしれないけれど」
「いつでもどうぞ、1人も2人も同じから、それにいい子だから全く困らないわ」
「親の躾がいいからだな」
「え?」
「そこで疑問符かよ!」
2人顔を見合わせて笑う
「ありがとう、フィリップにもよろしく」
ジョーは子供を抱いたまま頭を下げる
美香は部屋に戻るとちょうど目を覚ました我が子を抱っこした。
いなくなった相棒を探すように首を動かす
窓から外を見ると、ジョーの後ろ姿が見えた
子供に何か話しかけているように見える
何もなければ
微笑ましい親子の姿
それが彼等には
尊く
沢山の奇跡の上に成り立っている
美香はジョーの姿が見えなくなるまで見送った
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