~girl side~
AM
日本のバレンタインは、女の人が男の人にチョコをあげるそうだ。
最近はお世話になっている人とか、女の子同士で贈りあったりするらしい。
AM10:30
バレエスクール。
スクールの生徒達が賑やかだ。
「先生は彼氏にチョコをあげるの?」
女子高生はそういう事しか聞いてこない。
「さぁ、どうでしょう」
「先生はどんなチョコを贈るのかとみんなと話していた所なの」
人の事はいいでしょ。
「先生はフランス人だから、きっと上質なチョコレートなんだろうなぁって。」
「フランス人だってアポロチョコも食べるわよ」
女子高生がえっ?という顔をして笑う。
「先生がアポロチョコってウケるんですけど~」
「さあさあ、休憩はおしまいよ!」
手を叩く。
~boy side~
AM
海外のバレンタインは、男の人が女の人に花を贈ったりするそうだ。
毎年今年こそ。と思うのだが、なかなか出来ず、フィリップに先を越されて、なし崩す。
AM10:30
コズミ博士の研究所
エントランスで受付の女の子に声をかけられる。
「ハッピーバレンタイン」
「あ、ありがとう」
「今日出勤ってわかっていましたよ」
受付嬢がニコッと笑う。
ジョーも思わず笑いかえす。
貰ったチョコを表裏交互に眺めながら、研究室のドアを開ける。
一応籍があるためデスクもある。
…ほとんど座る事はないが
。
そのデスクの上にダンボールが一つ
…下にもう一つ
先ほど貰ったチョコをポイと箱に入れる。
そばにいたフィリップが寄ってきた。
「滅多に来ない人にチョコ送ったって仕方ないよな」
「おっ、僻んでる?」
「まさか、僕はフランソワーズさんの一個を貰えたらそれで満足」
「ふーん、フランソワーズは日本人でないからチョコは送らないよ」
「そう思っているのは島村さんだけかもよ」
「へぇ、じゃあ早く家に帰らないとな」
「残念でした!この後研究室の打ち上げです!所長も参加するから逃げるのなしですよ!」
「車だよ」
「飲まなきゃいい」
はぁ。
また、花を買えないじゃないか。
打ち上げの前に…いや、車に入れていていいのだろうか?
早めに抜けて帰りに買って帰ろう。
〜明日に続く〜
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