かな〜り怠けた上の作文に沢山の拍手ありがとうございます。
もう誰も見に来ていないんだろうなぁと思っていたので嬉しいです。
時々怠けますが、今後もよろしくお願いします!
バレンタイン作文の続きです。
続きからどうぞ。

~girl side~ PM
PM18:00
フランソワーズは冷蔵庫を開ける。
日本のバレンタインに合わせるのもどうかと思ったのだが、チョコケーキならいいかと作ってみた。
5個。
ダイジンにはスクールの帰りに持って行った。
博士は先程リビングに来たので渡した。
今晩の便で帰ってしまうアルベルトにはギリギリ間に合った。
アルベルトに会いに来たコズミ博士にも渡した。
残りは一つ。
また箱いっぱいにチョコレートを貰ってくるのよね。
その一つになるのも癪だったのかもしれない。
チャイムが鳴る。
帰ってきたのかと、笑顔でドアを開ける。
赤い薔薇の花束が目に飛び込んできた。
「ハッピーバレンタイン」
花束からにょきっと顔が出る。
「フィリップさん…」
「近くまで来たから…あ、そうだ、島村さんは今日所長のハンドルキーパーだから帰りが遅くなります。」
「え?フィリップさんは?」
「仕事が終わらなくて島村さんに頼んできたんです。いやぁなかなか終わらずに…」
といいつつ顔がニヤけている。
「そうなの…あ、ちょっと待って!」
フィリップが帰り、薔薇の花束を抱えながらため息をつく。
「チョコケーキなくなっちゃったな…」
~boy side~ PM
PM18:00
宴会が始まる。
ジョーは気になり、隣の研究員に声をかける。
「フィリップは?」
「あぁ、何か仕事が終わらないとかで研究室に残ったみたいだよ、今日は所長のお世話係もいるから安心だと…あぁ、キミがいるからか!」
「え?」
…あのヤロウ逃げやがった。
「所長はなかなか帰らないからなぁ。
お気の毒だな」
肩をポンと叩かれた。
みんな適当に酔ってきていた。
外の空気が吸いたくなり、店を出る。
近くに花屋はないかと通りを眺めていると、同じ研究室の女子研究員に声をかけられた。
「ハッピーバレンタイン」
にっこりと笑いながらチョコを差し出す。
「忙しい中作ったんだから、他の子のみたいに箱にポイしないでね」
見られてたか…。
「ありがとう、ねぇ、この辺に花屋ないかな?」
女子研究員は顔をハテナマークにしながら
「花…?また何で?」と呟いた。
かなり泥酔した所長を家まで送り届け、時計を見る。
もう店も軒並み閉まっていた。
結局花は買えなかった。
~そして…~
家の方向に車を走らせていた。
研究室に山積みになっているチョコは、車にはない。
先程女子研究員からもらったチョコが、ダッシュボードに突っ込んであった。
何故か気が焦っていた。
おそらくリビングが花だらけになっているのは想像出来た。
こんなのに踊らされている自分もどうかと思うが、今日のうちに…。
気持ちだけでも伝えたくなった。
もうすぐ日付が変わろうとしている。
今日中には帰って来ないのか。と席を立つ。
チョコケーキもなくなっちゃったし、いっそ日付が変われば何事もなくいられる様な気がした。
リビングは薔薇の香りでいっぱいだった。
国に帰っている仲間からも花が届いた。
何故だろう、普段は好きな花の香りにモヤっとした。
空気を入れ替えようと窓を開ける。
駐車場に車が滑り込んできたのが見えた。
車を駐車場に止める。
ダッシュボードを一瞥したが、そのまま車から降りた。
バタン、車のドアが閉まる音。
ピッと鍵をかけた音。
振り返ると…。
突然何かが飛んできた。
慌てて受け止めた。
「どうしたの?」
フランソワーズがジョーの首に腕を巻きつけ、体を着ける。
「どうしても…伝えたかったの」
ジョーは腕時計を見る。
「ギリギリだ、23時59分」
巻きつけた腕を解き、頬に手を当てキスをする。
「ハッピーバレンタイン」
~fin~
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