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かわいいひと 2

前回作文に拍手ありがとうございます!

連載2回目です。
続きからどうぞ。

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2

羽田からシャルルドゴール空港まで約13時間。


機嫌の悪い恋人には触らぬ神に祟りなしなのか、ジョーは機内で爆睡した。

移動時間は寝るべし!!という習性が身に付いているようだ。

フランソワーズはと言えば、寝たいけれど眠ることが出来なかった。

頭ではわかっているのだが、心が許さない。
自分だって恋人がいるのに、兄はその恋人を認めてくれたのに、何故自分は笑顔でおめでとうと言えないのだろうか…。

パリに着いて兄の恋人に会ったら考えよう…。

フランソワーズは取り敢えず目を閉じた。




空港に到着し、タクシーを捕まえようとしたジョーに「シャトルバスで行かない?」と空港からのシャトルバスを勧めたフランソワーズ。怪訝な顔をしたジョーだったが、急ぐ旅でもないからと、タクシーより倍の時間をかけ、バスに乗る。

終点のオペラ座に到着した。
ここからホテルまでタクシーだが…。

ジョーのマフラーの先をフランソワーズが掴んだ。

「何?」

「寄って行っていい?」

指差した先にはカフェ。

「ここのショコラ飲みたいの」

「はいはい」
フランソワーズにわかるように大きく溜め息をつきながら、カフェに入る。


かなりレベルの高いギャルソンに、
ジョーはカプチーノを、フランソワーズはショコラと洋梨のタルトをオーダーする。

ギャルソンが去ってすぐ
「やっぱり納得いかないわ!!」
と、息荒くするフランソワーズ。

「何がさ」

「兄さんに恋人なんて…」

またそこか。

ジョーが何かを言おうかと思ったら、携帯が鳴った。
ジャンからだ。

「今パリ市内に着きました。6区のカフェにいます。ええ、あ、そうですか…じゃあ後程」

「ね、何か言ってた?」

「今晩はレストラン予約したって、ドレスコード無しらしいけど、このままで行く?」

2人共、フォーマルとまでは言わないが、ジョーはスーツだし、フランソワーズもカジュアルではない。
兄の恋人に初めて会う事を少しは意識していた。


「レストランなら私が暴れないとでも思っているのかしら」

「まぁ夜まで時間があるから、ゆっくりしよう、それとも実家に寄るの?」

「いいわよ、明日行くから」

ジョーはフランソワーズが頼んだ洋梨のタルトを一口つまみ食いし、フランソワーズのショコラを飲んだ。

前に飲んだカフェのショコラは吐きそうなくらい甘かったが、ここのはあまり甘くない。


「甘くないんだね…」
ジョーが素直に驚く。


「でしょ?」
フランソワーズが得意げな顔をする。


「ねぇ、ホテルに荷物を置いたら、時間までマルシェに行かない?今はクリスマス市で華やかよ。」

ちょっと機嫌を直したフランソワーズに内心ほっとするジョー。


タクシーを呼び、ホテルに向かった。


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