忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

穏やかな春の日に 1

前回作文と過去作文に拍手ありがとうございます!


タイトルに「春」と付けたんだから「春」のうちに終わらせなければ!
…と自分に言い聞かせながら(笑)

長いの始めます。

続きからどうぞ。


拍手




満開の桜を見ても心が弾む事はなかった。


暖かくなり、人々は軽装で外に出始める。

明るい色の服がすれ違う。


色が…ない。


人々の笑い声も歪んで聞こえてくる。


ヘイワニナッテヨカッタ

アレハナンダタノダロウ

ナニカノデモンストレーション?

マ、イイジャン、コウシテナニモナカッタノダガラ


何もない?

何を言っているの?

あなた達の「平和」の為に犠牲になった人もいるのよ!

笑わないで
喜ばないで


この世界に…もう彼はいないのよ…。

フランソワーズは人混みを避け、空いていたベンチに腰を下ろす。

彼のいない世の中に生き続けても仕方ない。
そんな事を思うようになっていた。

桜から、人々から、平和から…

顔を覆う。



「どうしたの?気分でも悪いの?」

1人の男性がフランソワーズの座るベンチにすっと腰かけた。

「いいえ…何も」

「顔色悪いよ、家まで送ろうか?」

「本当に何もないですから!」

フランソワーズは強く言うとその場を立ち去った。


優しくしないで

彼を思い出してしまうから

話しかけないで


溢れる涙を気付かれぬよう、帽子を目深にかぶる。




PR

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

トラックバック

ようこそ!

namiの妄想作文置き場です。

サイドメニュー

パスワードは0009です。

お話はこちらで