桜並木の前で立ち止まっていた2人
花見客にぶつかり、我に返る。
「なに…今の…」
「キミも…見たの?」
ジョーが恐る恐る聞くと、フランソワーズはこくりと頷く。
「さっきの池は…」
2人は辺りを見回すが、そんな池は何処にもなかった。
「私達が見たのって…」
2人は顔を見合わせる。
「しかし…何だね」
ジョーが頭を搔く
「同じ事…考えてたんだ…」
照れくさそうに話すジョーに、フランソワーズは赤くなり俯く。
「嫌な時は嫌って言うよ…キミと一緒にいる時に嫌だなんて感情はないよ」
フランソワーズは顔を上げる。
そこにはジョーの笑顔。
「私も同じよ、あなたと一緒ならこんな混雑も楽しめるわ」
2人は人混みに流されないように、手を握り歩き出した。
〜おしまい〜
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