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雲の上で 2

前回作文に沢山の拍手ありがとうございます!
実験作文にも拍手いただきました♪
ありがとうございます!ありがとうございます!


連載2話です。
続きからどうぞ。

拍手



2


最高の舞台にしたかった。
やっと手に入れた主役。
休む間もなく練習した。

こんな日が来るなんて思わなかった。
もう…舞台には立てないと思っていた。

踊っている時は集中している。
あの時、座席の端にあなたを見つけるまでは…。

体制を崩しそうになる。
あなたが…ただ舞台を観に来ている訳ではない事位分かっている。

また…なのね。

とにかく今は彼を忘れて、最後まで踊りきらなければならない。

何とか舞台を終える。
沢山の花束を抱え、楽屋に戻る。

彼の姿はあれ以来見当たらない。

本当に舞台を観に来ただけなの?
私が彼を見間違う筈はない。

だって…。

メイクを落とし、着替えを済ます。
明日も公演があるから、千秋楽までは打ち上げもお預けだ。

みな明日に備え帰宅する。

大きなカバンを抱え、劇場の裏口から外に出る。
時々ファンが出待ちしている事もあるが、この劇場の裏口は目立たない所にあり、人目につかなかった。

そっと抜け出すように建物から外に出る。

無意識に彼を探している自分がいた。

離れてみてよく分かった彼への気持ち。
でも彼に会える時はいつも…

せっかく掴んだチャンスだ。
せめてこの公演が終わるまではそっとしておいて欲しい。

大きなカバンを担ぎ直し、2、3歩進みまた立ち止まる。

俯き、深呼吸を1回すると
振り返り

「ジョー、そこにいるのはわかってるのよ」
と呟いた。


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