島村さん、1人でごちゃごちゃ考えているだけの回ですが
よろしかったら続きからどうぞ

諦めた。
どうせ夢を見るんだから寝てしまえとジョーはベッドに横になる。
目を閉じると闇に吸い込まれるように眠りに落ちた。
「起きて!大丈夫?」
誰かに頬を叩かれている
「痛っ!何だよ!」
目を開けると目の前には…
「フランソワーズ?」
「大丈夫?あなたここで倒れていたのよ」
ビルの隙間の狭いスペースで気を失っていたようだ。
「キミにはよく会うな」
「この近くで公演中なの」
「世界で有名なプリマドンナがこんな路地裏にいちゃいけないよ」
「あなたに聞きたい事があるの」
「何を?」
「あなたと私は友達なの?」
「それはキミが!」
目が覚めた
「何だよ!友達って!」
思わず大声を上げる
毎日のように見る夢は自分が作り出している「もう一つ」の世界
だから現実の出来事が「入って」くる。
友達と言われた事が気に入らない自分に笑う。
あの場で何と言われれば納得出来るんだ?
友達で正解だろう?
これまでの日々でフランソワーズに対しての気持ちが「仲間」以上なのは自覚している。
そうじゃなきゃパリで日々仕事に追われたりしない。
心配だからだけじゃない。
彼女の幸せを
彼女がやりたい事を
全力で応援したいから…。
でも…
距離を縮められないのは
「仲間」だから?
彼女だって…
きっと
同じ気持ちで…
そうなのだろうか?
ジョーはベッドから起きると、窓から外を眺める。
パリは夜から朝に変わっていた。
ツンとした冬の空気が目に見えるような。
「今日はフランソワーズ休みだって言っていたな」
一度「あの」夢を見ると、その晩はもう見ないから二度寝を決める。
ジョーは再びベッドに入る。
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