自分が産まれてきた意味をいつも考えていた。
何の為に生きているのかさえ感じていた。
「あの日」から何年経ったのだろう。
まだいつ狙われるかわからない生活をしているが、産まれてきた意味と、何の為に生きているのかの答えだけは出たような気がする。
隣で眠る彼女を起こさない様にそっとベッドから降りる。
部屋の窓からは海が見える。
朝日が昇る所だった。
身体は元には戻らない
過去も変えることは出来ない
彼女の辛さや悲しみも
真っさらにしてあげる事は出来ない
だからせめて…
命をかけても
彼女を守り通してみせる
「ん…、どうしたの?」
彼女が眠い目をこすりながら身体を起こす。
「ごめん、起こしちゃった?」
ベッドに戻ると、彼女を抱きしめる。
不幸な事ばかりだったかもしれないけれど、彼女と出会えた事、彼女からの愛に今は生かされている。
あの日、僕は生まれ変わった。
彼女と出会うために
彼女を守り通すために
彼女を愛するために
いや
彼女に愛される為に
生まれ変わったんだと
〜おしまい〜
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