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夏は誰のものでもない 2

前回作文に拍手ありがとうございます!

またまた時間が開いちゃいました。
すみません。

あ…さん、コメントありがとうございます!

はじけないかもしれませんが(笑)
よろしくお付き合い下さい!


残暑なのにようやく2話です。

続きからどうぞ。



拍手





仕事帰りに覗くショーウィンドウ

海の家の手伝いだけだから、水着などいらないと思いながらも、もしかしたら?
という期待で一度通り過ぎたのだが、戻ってみた。

もう何年も海には行っていない。

ショーウィンドウのマネキンをじっと見る。


それからしばらくして…


「買っちゃった…」


期待している自分に落ち着け!と思う心と、水着を買っただけで浮ついている心。


「中に着ているだけなら…いいわよね」
誰に言うわけでもなくひとり言い訳みたいに呟く。


「あら?美香さん?」

みんなが苗字で呼ぶ中、一人だけ名前で呼んでくれる人がいる。


美香は声のする方を向くと、お辞儀をする。

そこには笑顔のフランソワーズ。


「こんばんは、今日はお一人ですか?」


「私も仕事帰りなの」

フィリップから聞いていた。
フランソワーズはバレエスクールの講師をしていると。

「フランソワーズさんは明日海の家のお手伝いを頼まれているのですか?」

「えぇ、明日は仕事もないので…あ、美香さんもお手伝い頼まれたの?」
その顔は嬉しそうに見えた。

「フィリップさんに…頼まれまして…」

小さな声でボソっと言った言葉を、フランソワーズは聞き漏らさなかった。

「そう!フィリップさんが!そうなの!」

まるで自分の事のように喜ぶフランソワーズをじっと見つめる美香。


「明日が楽しみになったわ!早く帰って休まなきゃ!明日よろしくね!」


そう言い残し、駅に向かって早足で立ち去った。



一人残された美香は、水着の入った袋を抱えたまま、しばらく動かずにいた。

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