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自分はあのまま死ぬんだとあの時は思っていた。
助けに来てくれたジェットには申し訳なかったけれど。
こんな終わり方もいいかな、なんて事まで考えていた。
でも…
後悔はひとつだけあった。
それは…
車は都会から離れて行く。
日も暮れてきた。
車中で気の利いた話も出来ず、2人黙っていた。
「何もない」とどうしてこうなっちゃうんだろう。
仲間達が、意識を失っている間のフランソワーズの様子を事細かに教えてくれた。
だから誘った訳じゃないけど…
助手席のフランソワーズはずっと窓の外を見ている。
暗くなり、景色など見えないのに。
窓ガラスが反射して、フランソワーズの表情が見えた。
ちらっと助手席を見る。
楽しくないのかな…
目的があった時のドライブは、お互いに得た情報を語っていたような…
「もうすぐ着くよ」
やっと出た言葉に、真っ暗な景色を見ていたフランソワーズが振り返る。
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