前回作文に拍手沢山ありがとうございます(^-^)/
天才も風邪を引きます(笑)
続きからどうぞ。

2
ゴホン!ゴホン!
あぁ~最悪だ。
頭は重いし、身体は痛い。
こういう時一人暮らしは堪える。
昨日は所長の奥さんの冴子さんが様子を見に来てくれた。
浅草で小料理屋を営んでいる冴子さんは、美味しいお粥を作ってくれた。
語学が堪能で若い頃はフランスに短期留学していた事もあるという。
何故あんな美しい人が所長の奥さんなのだ?
どうしたらあんな美しい人と知り合えるのだ…?
美しい人で思い出してしまったではないか。
フランソワーズさんに会いたいなぁ。
「ピンポーン」
誰だ?
新聞の勧誘ならお断りだぞ。
モニターを覗く。
飛び上がりそうになる。
「ふ!フランソワーズさんっ!!」
何故ここが?
どうして?なぜ?どうして?
あぁ頭が…クラクラ…なんて言っていられない!
フィリップは熱が出ているとは思えないスピードでドアを開ける。
「フランソワーズさん!!」
「風邪を引いて寝込んでいるって聞いたから…大丈夫?」
「ど、どうしてここに?」
夢を見ているのかもしれない、いや、熱で意識がもうろうとしていて…こんな妄想を…。
「シブヤに行ったら所長がフィリップさん風邪で寝込んでいるっていうから、様子を見に来たの」
はっ!
所長~、もう、なんて気の利く…いや、そうじゃない。
こ、こんな姿見られたくないし
フィリップはぼさぼさの髪で頭を抱える。
「だ!大丈夫ですよっつ!これっくらいの風邪!!」
フランソワーズはフィリップのおでこに手を当てる。
それだけでぼーっつと火がついたように赤くなる。
「熱があるわ、大丈夫なわけないじゃない!」
とりあえず横になる。
あぁ、嬉しいような、困ったような…。
部屋の中も散乱しているよ。
フランソワーズはそんな事を全く気にしていないように、冷蔵庫の中の物を確かめる。
「うん、これだけあれば大丈夫ね、買い出しにもいかなくて済みそうだわ」
「な、何を?」
「あ、所長から抗生物質もらってきたから、これ飲めば一発で風邪が治るらしいわ。」
フランソワーズはキッチンに立つ。
「スープ作るから、ちょっと休んでいて」
え…?
そんな…いいんですか?
フィリップは嬉しいやら困ったやらで混乱していた。
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