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メンテナンスを終えたジェロニモが帰国する。
空港まで送ってくれたジョーとフランソワーズが並んでいる。
2人共迷いのない目をしていた。
もう大丈夫だな…。
ジェロニモは安心した。
「ここでいい、世話になった。」
「牧場、頑張って。」
「ああ、いつでも遊びに来てくれ」
ジョーとフランソワーズと別れたジェロニモ。
待合室のガラス越しに、今別れた2人が歩いているのが見えた。
手を繋いでいた。
それだけなのに何だか暖かい気持ちになった。
過酷な人生に翻弄されながらも、それでも2人で幸せになろうともがいている。
だからこそ、こんな些細な事でも嬉しいと思うのかもしれない。
過去や未来なんてそんなものどうだっていいんだ。
今、1日1日を大切に生きること。
それが未来に繋がって行くのだから…。
2人の姿を遠くで眺めながら、いつか来るかもしれない喜ばしい未来を願わずにはいられなかった。
~おしまい~
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