新人の女の子達を穴が開くほど見ていたらしい。
こっちを見てコソコソ始まった。
とても自分を指名するような子はいない。
ジョーがフィリップにオイデオイデする。
フィリップは渋々女子達の元に歩く。
先ほど穴が開くほど見ていたからか、一斉に一歩下がった。
ただ1人を除けば…
まさか…
どう見てもこの中で1番の
美人
ジョーはその美人の隣に並ぶ。
「新人の佐伯さん、フィリップを目標にしているそうだ。」
「え?」
フィリップはジョーが紹介した佐伯という女性を見る。
初対面…だと思うが…
「佐伯美香です。よろしくお願いします」
フィリップは戸惑いながら
「あのー、どこかでお会いしましたっけ…」
と自信なさげに言う。
書物も出してない、メディアにも出ていない。
この研究室で地味に生きてきた。
目標にされるような存在では…
「2年前、インターンでフィリップさんに色々教わりました。その時の仕事に対する情熱に心を打たれて、この職種を希望しました。まさかフィリップさんと同じ会社に採用していただけるとは思っていなかったので、これ以上の幸せはありません!」
フィリップは気がつくと壁際にいた。
これ以上下がれない。
美香のあまりの勢いに、フィリップは怯えた。
「そ…そんな情熱なんか…」
とにかく2年前の記憶がない。
こんな押しの強い美人がいたのかさえ…
「ま、よろしくな」
ジョーも殺気を感じたか、他の女子研究員を連れその場を去る。
「ジョーさん〜待って〜」
「…聞こえない、聞こえない」
ジョーはフィリップの顔を見ずにその場を去った。
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