前回作文に拍手ありがとうございます!
今回は
盛り上がりなし
オチなし
何もなし
な
作文になりました。
みなさんなお好みの2人を想像していただけたら…と。
…と言い訳してから(笑)
続きからどうぞ。

そのカフェは、円形にくり抜かれた穴の下にある。
店内から見上げると、吹き抜けになっていて、空が円形に見える。
穴の上は円形に沿って桜の木が植えてあり、散り始めた桜の花びらがひらひらと穴の下に向かい舞っている。
穴の上と下を繋げるのが、緩やかにカーブした階段。
桜を見上げながら、若いカップルや、学生達が次々と降りて来る。
カフェの窓際はカウンター席で、外に向かってコーヒーを飲むことが出来る。
少し薄暗い店内は、穴に落ちてしまったら感覚に陥る。
見上げる穴の上には散りはじめの桜とそのさらに上には青空。
ジョーはコーヒーを一杯飲み、ちらっと時計を見る。
14時50分
仕事が休みだったタイミングで、彼女を映画に誘った。
レッスンが14時で終わるから、近くのカフェで待ち合わせして、15時からの映画を観ましょう。
彼女は自分の観たい映画の時間を調べ、僕にこう言った。
「見れないじゃん」
目の前のコーヒーも冷めてしまった。
映画がダメならどうしよう?
と、いうか待ち合わせ場所違ったのかな?
ケイタイを取り出す。
連絡はない
途中で事故でも?
いや、事件?
そんな事を考えたら居ても立っても居られなくなる。
席を立った瞬間
階段の上から、春色のコートを着たフランソワーズがふわりと降りて来る。
舞っている桜が彼女の背景になり、それはとても美しい光景だった。
窓際でボっとしているジョーを見つけると、走ってきた。
「ごめんなさいっ!レッスン長引いちゃって!ケイタイ家に置いて来ちゃったの!」
店に入り、窓際に走り寄ると一気に喋る。
はあはあと息を切らしている。
「まぁ、おちついて、水でも飲めば?」
後ろでウェイターが水を持って待っていた。
「ありがとう」
一気に飲み干す。
「映画…間に合わないわよね」
「次の回は夜遅いし…またにする?」
「ごめんなさい」
「いいよ、いいもの見せてもらったから」
「え?何?」
「なんでもない」
顔がハテナマークになっているフランソワーズに笑いながら
「ゆっくり散歩でもしようよ、桜もうすぐ終わっちゃうから」
「ええ」
ようやく落ちつき、オーダーしたコーヒーで一息つくフランソワーズ。
「じゃ、行こうか?」
ジョーはフランソワーズには黙っていた。
階段で降りてきたどの女の子よりもフランソワーズが綺麗だった事
そんな彼女と並んで歩く優越感
映画行くよりずっといい。
はいはい、僕はそんなツマラナイ男ですよ。
悪いか?
おしまい
…え?
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