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rule

桜作文…って言っていいのかどうなのか…


リハビリ作文です。

フィリップくんの一人語りになってしまいました。




続きからどうぞ








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rule








日本には「あみだくじ」と言うくじがある。
それに「当たる」と断る事が出来ないらしい。

なぜ?
よりによって
島村さんと「当たった」のか…。


桜が盛りの大きな公園。
たくさんの場所取りの人たちがシートを敷いて座っている。
「この辺がいいんじゃない?」
自分たちも大人数の花見になるので、大きなシートを広げる。

そこに座ると、島村さんはごろりと横になる。
「フィリップ、何してんの?」

僕は残りの時間を仕事に費やそうとパソコンを持って来た。
「こんな機会滅多にないんだから、昼寝でもすればいいのに」
島村さんはのんきにあくびをする。


しばらくパソコンのモニターを見ていた。
ふと視線を移動すると、気持ち良さそうに昼寝している島村さんが見えた。
じっと眺める。

フランソワーズさんはこの男のどこがいいのだろうか?
風が吹き、桜の花びらが舞う。

この寝顔を毎日フランソワーズさんに見せているのだろうか?
何となくイラっとする。
一緒に暮らしているって事は、つまりはそう言う事で…
なんて考えていて、急に恥ずかしくなる。
何を昼間っから考えているんだ!!


しかし


こんな賑やかなところでよく昼寝できるよなぁ。

通りかかる女の子達が必ず足を止めて、眠っている島村さんを見る。
寝ていてもモテるのか!!
僕は見ている女の子に冷たい視線を送る。
向こうも気づいて何事もなかったかのように立ち去っていく。


ここで一人で寝せておけば、僕はここにいる必要はないのでは?
・・・と思い、場所を動こうとした。
いや、「あみだくじ」って奴は絶対なんだ。
みんなが来るまでここで待っていなければならないんだ。

それが今日の仕事なのだ。


持って来た仕事も頭に入らない。
周りの賑やかさと、隣で寝ている人と、この陽気。
見上げると桜が咲き誇る。


あーあっ、同じ場所取りなら、フランソワーズさんとしたかったよ。
「フィリップさん、綺麗ね」なんて笑顔で話してくれるんだ。
故郷の桜の話もきっと出るだろうな。
「フランスに帰りたい」なんて言ったら彼女は何と言うだろう。

そんな事考えているだけで幸せな気持ちになっている。
きっと今頃、僕たちのためにお弁当を作ってくれているんだろう。

会いたいな。

隣で寝ている人を見る。


この人は…
毎日フランソワーズさんと一緒にいて
毎日フランソワースさんの手料理を食べられて

毎日

フランソワーズさんからの愛をもらう事が出来るんだ。


出会ったのが遅かったから?
運命だったから?
仲間…
だったから?

そこには入り込めやしない事も分かっていた。

でも


寝返りを打ったので、思わずパソコンのモニターに視線を戻す。
暗転していたモニターに映る自分の顔はとても浮かなかった。


「なーに沈んだ顔しているんだよ」
島村さんが起き上がる。

「お腹すいたね、何か買ってこようか?」



あみだくじは絶対だから、ここから動かないと決めていたのに、島村さんはあっさりとスニーカーを履き、その場を離れた。

あみだくじの言う通りにしないと、針千本飲まされるんじゃなかったのか?

誰から聞いたのか、ちょっとズレている日本のルールをちゃんと守ってじっとしているフィリップなのだった…。



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