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day dream 1

半分1年前に書いて、もう半分は1年後に書きました。2年越しの作文です^_^;
続きからどうぞ。

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day dream 1



ロードバイクを必死に漕いだ。

季節は春から初夏に変わりつつあったが、パーカーをしっかり着込みフードを被る。

海岸道路に出ると、真っ青な海が広がる。

飛び出した理由は2つ。

助けられなかった。
彼女の背中の怪我は思った以上に酷かった。

そしてその怪我は何の痕跡も残さず、綺麗に「修復」される。

自分達の身体が作り物だと改めて感じてしまう。

海岸に降り、無造作にバイクを横倒しにする。
まだ砂浜は熱くない。

砂浜を歩き、人気がない所にどかっと座る。
スニーカーを脱ぎ捨て、裸足になる。

ぼんやり海を眺めていた。
まだ泳ぐ気候でもないから、サーファーがいる位だ。

この海にずっと沈んでいたら、身体が再生される…なんてことはないよな。

ふっと溜息をつく。

「こんな所にいたのね」

隣を見上げると、いつもの笑顔。

「フランソワーズ⁈怪我は⁈」
驚いているジョーなど気にせずに、フランソワーズは、サンダルを脱ぎ、素足になり、ジョーの隣に腰掛ける。

「いい天気ね、季節も今が1番いいみたい」
フランソワーズは遠く、海を眺めている。

「こんな身体にされて、不幸もあったけれど、悪いことばかりじゃないわ」

「身体は作り物かもしれない…でも心は…天気が良くて嬉しかったり、綺麗な景色に感動したり…そして…」
フランソワーズはジョーを見る。
「あなたを好きだって気持ちも…作り物じゃない…だから」

ジョーが被っていたパーカーのフードを掴んで下げる。
「回りにはこんなに素敵な景色が広がっているのに、自分から視界を遮っちゃダメよ…」

ジョーの栗色の髪が風に靡いた。

ただ無言でフランソワーズを見つめているジョーに
「元気出して」と微笑んだ。

その瞬間…。

目の前が真っ白になった。
気がついたら、そこには誰もいなかった。

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