アルベルトは、ジョーとジェットに説教するんだろうな…なんて考えた妄想作文です。
続きからどうぞ。

今度ばかりはヤバいかもしれない…。
冷たい床に身動き取れず横たわっている。
単独で乗り込んだ。
自分一人で何とかなると思っていた。
誰にも知らせていない。
最初から罠だったのだと今更思う。
自分達の正体を知る組織。
欲しいのはこの身体。
構造がわかればいいから、自分はこのまま殺されるだろう。
…もう既に致命傷を負っているから、時間の問題かもしれないが。
もし、もしイワンが察知して助けが来たら…の話だ。
アルベルトの説教時間の記録更新は免れない。
この怪我で長説教はキツイな…。
生きて帰れたら…の話だが…。
こんな冷たい床でこの世を終えるのか…。
フランソワーズの柔らかい身体に包まれながら、優しい香りに包まれてこの世を終えたかった…。
あぁ、そう考えると無性に恋しい。
…。
柔らかい…そしてあの優しい香り。
そうか、神様が願いを叶えてくれたんだ。
「全く無茶しやがって」
神様、長説教のオプションまでは望んでいませんって。
「ジョー、大丈夫?」
…へ?
恐る恐る目を開ける。
目にいっぱい涙を溜めて、自分を見ているフランソワーズ。
「生きてる⁈」
「何言っているのよ、あなたあのままでは死んでいたのよ、イワンが察知してくれて、アルベルトと駆けつけたんだから」
イワンに借りを作ってしまったか…。
「もう少し、我慢できる?」
我慢も何も、痛みを通り越して意識をやっと保ってる…なんて言えはしない…。
「…施設は?あの組織は?」
「今頃残りのみんなが片付けているわ、だから心配しないで」
一人では何も出来ない…って事か。
なんかカッコ悪い。
フランソワーズの身体に顔を埋める。
「どこか痛い?」
彼女は惜しみない愛で心配してくれているようだが…。
今の自分は生きている喜びを、彼女の身体で確かめているだけだ。
そんなヨコシマな考えなど伝わるわけも無く、痛みを堪えていると思い優しく抱きしめてくれる。
気持ちいい暖かさに目を閉じる。
まだ…生きていていいんだ。と思いながら…。
その後、アルベルトの長説教が記録更新されたりした。
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