あのあと 1
大気圏からイワンによって助けられた2人。
命は取り留めますが、損傷は酷く、
しばらく意識不明の状態が続きました。
ジェットが先に目を覚ましますが、ジョーは依然意識不明のまま。
意識のないジョーに、毎日のように話をしにフランソワーズがやって来ます。
「私、あなたの事が好きになったみたい…。イワンがあなたのヘレンへの感情が同情だと言っていても、ヘレンに嫉妬してた。ヘレンに焼きもちを焼いていた自分が醜かった。
あなたの気持ちがわからないのよ…。
あなたが私に優しいのも同情なのかしら?」
「こんな事あなたが目を覚ましていたら言えないけどね…。」
無意識にジョーの手を握っていた。
涙がジョーの手の甲に落ちる。
「私もうどうしたらいいのかわからない。」
メディカルルームの前に、一人の男が壁にもたれて立っていた。
その後、ジョーの意識は回復したが、それ以来フランソワーズはジョーの元に行かなくなります。
2~3日は、忙しいだけかと思っていたが、さすがにメンバーみんなが顔を出すのに、彼女だけ顔を出さないのは不自然すぎると感じたのはジョー。
食事を持ってきたアルベルトに、聞いてみた。
「フランソワーズはどうしたの?」
アルベルトはニヤリと笑う。
「気になるか?」
「いや、姿が見えないから、どうしたのかな…と思って…。」
俯きながらボソボソと話す姿は、最強のサイボーグの姿などどこにもない、どこにでもいる若者に見えた。
アルベルトは直球を投げる。
「フランソワーズの事が好きか?」
「なっ!!!何を言っているんだ!!」
真っ赤になる。
分かりやすい男だな…。
「好きです…って顔に書いてあるぞ」
「かっ!!からかうなよっ!!」
真っ赤な顔をごしごしやっている。
面白すぎるぞ…。
「お前がはっきりしないから、彼女は悶々と悩んでる。フランソワーズの気持ちはもうわかっているだろう?」
ジョーは俯いたまま、コクリと頷く。
「元気になったら彼女にはっきりと自分の気持ちを伝えるんだな。」
「自分の気持ち…。」
アルベルトは後手に手を振ると、メディカルルームを後にする。
ジョーはアルベルトが出て行った扉を眺めながら、深呼吸して立ち上がった。
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