研究所内のメディカルルームに入る。
ベッドサイドにある計器を確認する。
「脈拍、血圧、心拍数…正常」
ホッとするかのように息を吐く。
ベッドで横になって眠っているフランソワーズ。
右手の傷は深かったが、2~3日安静にしていれは元に戻ると博士は言っていた。
気配を感じたのか、目を覚ました。
「おはよう」
ジョーは笑顔を向ける。
「全て正常に戻ったから、外すよ。」
フランソワーズの胸に手をやろうとしたら、「自分で出来るわ」と跳ね返された。
ジョーは苦笑いしつつ、計器を片付ける。
「手の怪我は2~3日安静にしていなければならないからね、思ったより深かったって。」
片付け終わるとベッドサイドの椅子に腰かける。
「助けに来てくれるって信じてた…」
「簡単に誘拐されちゃったからなぁ~。」
ジョーは照れ隠しのように頭を掻く。
「ありがとう」
「僕一人の力じゃないから、色々な人に助けてもらったから…」
「あの時…、あなたが掛けてくれたコートが一番心強かったわ。」
「本人が目の前にいたのに?」
コートかよ…とがっかりする。
「あの時、気が張っていたの、ユウジさんにそれは間違いだとわかってもらいたいって…ジョーがコートを掛けてくれた時、ふっと我に返ったわ。」
私は守られているんだ…と。
「いや…あの格好を僕以外に見せなくなかった…というか…」
ジョーがボソボソ何か言っている。
「格好?」
そうだ!!術着のままだったんだ!!
「ジョーのエッチ!!」
フランソワーズはボッと赤くなり、シーツを被る。
「ほら」ジョーは後ろ向きで服を投げる。
「何?」
「着替え」
「…もう」
ジョーが投げた服はパジャマだった。
「大丈夫よ、手を怪我しているだけなんだから、もう寝なくても…」
「2日安静!!」
後ろを向いたまま、メディカルルームを後にするジョー。
「照れてるのね」
パジャマを抱き締めニコッと笑う。
PR