「フランソワーズ!!」
入ってきたのはジョーだった。
「ジョー…」
来てくれた。助けに来てくれた。
でもまだやることがある…。
「この野郎!!」
ジョーがユウジに飛び掛かろうとしたのを、後から来たアルベルトが制す。
「ジョー!!お前まで鬼になってどうするんだ!!それよりもフランソワーズの怪我だろう?」
ジョーははっと我に返る。
フランソワーズに駆け寄ると、自分のマフラーで刺された腕を止血する。
「…ジョー、私は大丈夫だから…ちょっといい?」
フランソワーズが立ち上がる。
人を刺したことで動揺しているユウジの目の前に立つ。
「キョウコさんの最後を看取ったのは私なの。隣の車両に乗っていたんだけど、キョウコさんのSOSを拾ってしまったの…私も貴方と同じ『化け物』なのよ」
「キョウコさん、最後まで貴方の名前を呼んでいたわ。」
術着に裸足の格好で、右手には包帯がわりのジョーのマフラーをグルグル巻いている。
でも目は真っ直ぐにユウジを見据える。
「犯してしまった罪は償わなければならないから…その後は…キョウコさんの分まで生きてください。それがキョウコさんが最も喜ぶ事じゃないでしょうか…」
イワンがふわりと現れた
「派手に壊したね」
ジョーが蹴破ったドアに感心している。
「後これ、屋上に落ちてたから…残しておくと後で面倒でしょ?」
3人にコートを返す。
ジョーは自分のコートを受けとると、そっとフランソワーズの身体に掛ける。
フランソワーズがはっとする。
目の前でユウジはうずくまり泣いていた。
「手配しておいたから、もうすぐ警察が来るよ、この胡散臭い研究所も調べ上げたから」
フランソワーズはじっとユウジを見つめていた。
イワンは一度に4人をテレポーテーションでギルモア研究所に運んだ。
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