前回作文と過去作文に拍手ありがとうございます(^-^)/
まだまだ続きます。
続きからどうぞ。

「ユウジ」という名に怯む男に、フランソワーズは構わず続ける。
「キョウコさんは最後まで貴方の名前を呼んでいたわ…」
超能力などあったって、何の役にも立たなかった。
大切な人を守ることすらできなかった。
「何故私達を殺さなければならないのかしら?」
内心震えるほどの恐怖だが、冷静に落ち着いて質問をする。
「お前達があの時キョウコの一番近くにいた。」
「近くにいたかも知れないけれど、私達はキョウコさんを殺してはいないわ…」
「知らん顔していたじゃないか!!無関心を装っていたじゃないか!!」
「…だから…みんな殺してしまうの?」
「俺の怒りを何処にぶつければいいんだ…キョウコは、キョウコだけは俺の事をわかってくれていたんだ…なのに…キョウコが居なくなったら俺はただの化け物じゃないか!!」
「化け物…」
フランソワーズの胸に深く突き刺さる。
人と違う、皆が気味悪がる…でも理解してくれる人がいた…。
でもその人はもういない…。
彼の気持ちも解らなくもなかったが、正しい事ではない。
「今ここで私達を殺したら、貴方の気持ちは晴れるのかしら?」
ユウジが動揺した。
「キョウコさんはそんな貴方を見て喜ぶのかしら…」
ナイフを持つ手が震えている。
普通の人間なら…この隙に形勢逆転なのだが…。
刺激を与えないように…。
「キョウコさんが貴方の唯一の理解者とさっき言っていたわね…。それだけ貴方を愛していた人だもの…今の貴方の行動に悲しんでいるに違いないわ…」
「…うるさい」
逆に刺激してしまったか…。
何とか隙を見てナイフを取ろうと動いた瞬間、右手に鈍い痛みを感じた。
刺された…!!
思うと同時に、部屋のドアを誰かが蹴破って入ってきた。
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