研究所、会議室。
「その超科学研究所っていったい何だったんだ?」
ジェットがイワンに問う。
「日本の企業が出資していたらしいよ、目的はツキナミだけど…」
「産業スパイか…」
アルベルトが挟む。
「日本ものんびりと他国に盗まれているだけかと思っていたけど、やるこたぁやってんだな」
スパイがゴロゴロいるアメリカに住むジェットが感心する。
「のんびりって…」
ジョーがジェットを睨む。
「いや、別にお前にケンカ売ってる訳じゃねぇけどよ、あんな都会のビルの地下にイワンでも中が解らなかった訳だろ?」
「フランソワーズも何も見えなかったって言ってた。」
「それだけの装備が日本のイチ企業に出来るのかね…」
「黒幕は警察に任せるとして…そのユウジって青年が超能力を持っているのを企業が知った。彼には超能力を抑える事が出来るとか何とか言って近づいたらしい。彼も望んでいた能力でなかったから、人並みになれるならと飛び付いた。でもそれをおかしいと思った人物がいた。」
「…キョウコ…か?」
アルベルトがイワンに聞く。
「そうだ、あの殺人事件は、起こるべきものだったんだ」
「え?じゃあ狙って刺されたのか?」
ジョーが愕然とする。
「通り魔的なものではなかった。初めから仕組まれたものだった。秘密を暴こうとキョウコが動き出したから…」
「…口封じ…か」
「なんだかよぉ、後味の悪い事件だったな。」
ジェットが伸びをしながら言う。
「とりあえず寝ない?」
ジョーが話を終わらせる。
時間は朝方。
夜中から動いていた。
「そうだな…急に眠くなった」
会議室を後にする。
皆は居室に戻る。
ジョーだけは研究所に残った。
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