空白時間の埋め合わせ2話に拍手ありがとうございます!
また長いの始めます。
元ネタは旧ゼロの復讐鬼です。
続きからどうぞ。

都心の深夜
人気のない高層ビルの屋上に、突然3つの物体が現れた。
スマートに着地する。
一人は短めのダッフルコート、もう一人は革のハーフコート、最後の一人はライダースジャケットを着ている。
「何階かわかる?」ダッフルコートが口を開く。
「アイツがいね~とわかんねぇな」ライダースジャケットが舌を鳴らす。
「手当たり次第か…地下の可能性が強いな…」革のハーフコートが静かに話す。
3人で顔を見合わせ頷き、コートを脱ぎ捨てる。
コートを脱いだらみな同じ格好だった。
ダッフルコートを着ていた男が消えた。
話は3日前に遡る。
コズミ博士の生化学研究所の駐車場で、車に乗ろうとしたジョーの携帯が鳴る。
アルベルトからだった。
「どうしたの?」
「今、成田なんだが…」
「え?」
ジョーは慌てて成田空港に向かう。
「急がせて悪かったな…」
「どうしたの?」
「意味もなく来たら悪いのか?」
「いや、そうじゃないけど、何の連絡もなく来日するなんて…アルベルトらしくないなぁって」
「らしくない…か」
アルベルトはふっと笑う。
「今、誰が帰ってきてるんだ?」
「ピュンマは帰省中、ジェットは来ているけど、いるようないないような…」
「今回はどの辺だ?」
「冬の湘南で陸サーファー」
ジョーが手を上げ「お手上げ」をする。
「アイツもよくやるよ…」
ギルモア邸に着くと誰もいないように静まり返っていた。
「誰もいないのか?」
「博士は研究室、イワンは睡眠中、フランソワーズは…そろそろ帰ってくる頃だと思うけど?」
陽が陰ってきた。
ジョーは慣れた手つきで、テラスに干してある洗濯物を取り込んでいる。
物干しを片付けている時、玄関のチャイムが鳴る。
「フランソワーズが帰ってきたかな?」
ジョーが玄関に向かう。
それから間もなく
「どうしたんだ?!フランソワーズ?!」
ジョーの叫び声がした。
ただ事ではないと、アルベルトも玄関に向かう。
そこにいたのは…。
警官に連れられ、服が血だらけな、青白い顔をしたフランソワーズだった。
PR