侵略 1
とある港
真夜中近く。
「ホントにこの辺で間違いないんだろうな?」
ジェットが助手席のフランソワーズに問う。
フランソワーズはダブレット端末を操作しながら
「間違いないわ、ピュンマが計算した場所と一致する」
「でもよぉ、いつもの景色と何ら変わらねぇ」
ジェットは退屈そうに腕を後ろに組む。
「来たわっ!」
フランソワーズの声を合図に、ジェットが車から降り、走り出す。
「フランソワーズ!位置情報!」
「今送るわ」
フランソワーズも助手席のドアを開け、勢いよく飛び出す。
何もなかった地面が盛り上がり、裂ける。
裂け目から這い上がるように、人間が出てきた。
ジェットがスーパーガンを放つ。
出てきた人間は消える。
次々と地面が裂け、人間が這い上がる。
「ちっ、どれだけいやがるんだ!」
ジェットは、裂け目から這い上がってきた人間達に囲まれる。
フランソワーズも銃で援護する。
フランソワーズの真後ろの地面が裂け、這い上がってきた人間は、フランソワーズに襲いかかる。
「きゃっ!」
引きずり込まれそうになったフランソワーズが、一瞬で消える。
再び姿を現したのは、襲われかけた場所から少し離れた所。
「ジョー」
ジョーが襲われかけたフランソワーズを瞬時に助ける。
「危なかったね」
壊れ物を守るかのように抱きしめていた腕を緩める。
「ジェット!あの裂け目に引きずり込まれると、異空間に連れて行かれるぞ!気をつけろ!」
「おぅ!やっと来たか」
「フランソワーズ、位置情報を送って!」
「わかったわ」
ジョーの加戦でこの「エリア」の「異常」は消滅した。
「ったく、何なんだこれは」
「かなりペースが上がって来てるな…急がないと大変な事になる」
先ほどまでの激しい戦闘が嘘の様に、あたりは静まり返っている。
「消滅したわ、これから戻ります」
フランソワーズは銃をホルスターにしまうと、ピュンマとの交信を終え、ジョーとジェットの元へ向かう。
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