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恨み節になるのでこの辺で。
では連載6話です。
続きからどうぞ。

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「賑やかすぎて疲れたかしら?」
テラスで風に当たっていたアンナに気づき、フランソワーズが声をかける。
「私の為にこんな…ありがとうございます」
「いつもはもっと人がいるからもう大変なのよ。」
「いいですね…私いつも1人だから…」
「アメリカでは一人暮らしなの?」
「ええ、大学の友達もいないので、いつも1人でご飯を食べるので、賑やかにご飯を食べるのは久しぶりです」
「そうなの…この家では1人になる事はあまりないから…」
「でも、1人も気楽ですよ、誰にも気を使う事もないですから」
ようやくフランソワーズには心を開いてくれるようになったアンナだったが、時折突き放すような言葉を発した。
それが寂しさの裏返しなのか、本心なのかはわからないが、この家にいる間位は寂しいと思わなければいいなとフランソワーズは思っていた。
「ダイジンがデザートの杏仁豆腐を出すそうよ、リビングに戻りましょうか?」
フランソワーズはアンナを促す。
「杏仁豆腐大好きなんです」
アンナは笑顔になる。
笑顔が栗原博士にそっくりだったが、お母さんにそっくりね。という言葉を飲み込んだ。
宴も終わり、片付けを済ませ、フランソワーズはひとりテラスで星を見る。
アンナの今日の様子を思い出していた。
栗原博士は本当の母親なのにヨソヨソしく、でも此処を頼ってきたきっかけは栗原博士なのだから、絶縁状態というわけでもなさそうだ。
ギルモア博士やコズミ博士とは面識があるようで、人見知りせず話をしていた。
ただのおとなしいだけの女の子ではない。
何か…がある。
「まだ寝ないの?」
フランソワーズの姿を見つけてジョーがテラスに来た。
「…ちょっと考え事」
近づいてきたジョーを笑顔で迎える。
「アンナさんと仲良くなれたみたいだね」
「あなたは珍しく手こずっているみたいね」
「それ、どういう意味さ」
ジョーが膨れる。
「栗原博士は何故来なかったのかしら?」
「送った時に誘ったんだけど、博士の存在がアンナさんの気分を悪くするって…」
「母娘なのに?」
「此処に預けたのも、勉強の為だけじゃないみたいだ」
「え?」
「僕らなら、アンナさんの気持ちをわかってあげられるって…」
「私達?」
フランソワーズの問いにジョーも首を傾げた。
「理由を聞いたら『いつかわかる』とだけ」
「いつかって…」
フランソワーズはジョーを見上げるが、ジョーは黙ったままだった。
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