フランソワーズは目を覚ます。
ここはどこかと考える前に、気を失う前の事を思い出す。
一瞬の出来事だったから夢なのかと思っていた。
「テレポーテーション?」
ここはどこか考える。
おそらく
あの要塞なんだろう。
あの時であった「人間」がフランソワーズをテレポーテーションさせた…と考えれば腑に落ちるが
何もない部屋だった
「お前は何者なんだ?」
突然現れた「人間」にフランソワーズはビクッとする。
「あなたは…」
あの時見た頭の大きい…多分「人間」
「お前にだけここが見えた」
「見えた?」
「ここはステルス機能が施され見えない筈なのに、なぜお前は簡単に見えたのだ」
「見えたって言っても一瞬よ、すぐ消えてしまったわ」
フランソワーズは相手を怒らせないように冷静に話す。
心の中は冷静ではなかったが…
「ここで何をしているの?あなたは一体?」
「サミシイ」
「え?」
ジョーは用事を済ませ、再び無人島に上陸する。
フランソワーズの姿がないのは想定内だ。
このままでは何も起こらないだろうとフランソワーズからの提案だった。
「私が1人になればきっと事態は変わると思うの」
「それって『囮』って事?」
「そうね、そうなるわね」
「危ないよ、囮なら僕がなるから」
「私でなければならないような気がするの、大丈夫よ!」
「本当に…大丈夫なのだろうか…」
フランソワーズへの通信も、GPSも通じない
「それも…想定内だけどね」
あとは「中」でフランソワーズがどう対処してくれるか…それだけだった。
「待つのは苦手だ」
ジョーは深く溜息をついた。
PR