前回作文に沢山の拍手ありがとうございます(^∀^)
連載4回目です。
続きからどうぞ。

4
レッスンの休憩時間は、軽い自己紹介タイムになった。
10代の女の子達は、本当におしゃべりだ。
ファッションや好きな音楽、男の子の話で盛り上がる。
やはり年上の「完成」された男の人に魅力を感じるよね~。と。
絶対にジョーに迎えに来てと言えないな…なんて考えた。
でも…そんな彼だって10代の頃は未完成の粗削りだったんだから…。
いよいよブラックゴーストの魔の手が、コズミ邸に近づいてきたので、一行は日本を離れることになった。
ジョーは故郷との決別となる。
少し沈んでいるようにも見えた。
ブラックゴーストの刺客が、次々と襲ってきた。
戦いたくはない、でも生きるために戦わなければならなかった。
ジョーが一瞬油断した隙に、敵が攻撃してきた。
「危ない!!」
フランソワーズは咄嗟にジョーの前に出た。
その後の事は覚えていない。
目を覚ましたのはドルフィン号のメディカルルームだった。
ベッドの隅に何かが見えた。
…髪の毛?
茶色い…。
ジョーが伏せて眠っている。
よかった、助かったのね。
身体を起こそうとしたが、激痛が走る。
動いたのを察したジョーが目を覚ます。
「フランソワーズ!!」
…初めて名前を呼ばれたような…気がした。
「よかった…無事だったのね」
フランソワーズがニッコリ笑う。
「キミは…何故自分の身を犠牲にして僕を助けた?」
「…考えてはいないわ、咄嗟に動いたの。」
「何故…」
え…?
あんなに尖っていたのに、女の子は遊び相手としか見ていなかったのに、人の心なんて傷つけたって平気じゃなかったの?
初めて見たジョーの涙。
「何故助けたんだ…何故?」
どうしたの?
「自分を犠牲にするなんて…」
ハッとした。
この人は、守られた事がないのだと。
フランソワーズも両親を亡くしているけれど、兄がいた。
いつも兄が守ってくれていた。
でもジョーは…。
泣くことすら許されなかったのだろう。
フランソワーズもそんな彼の人生に涙が出てきてしまった。
彼を幸せにしたい…。
手を伸ばし、ジョーの手を握る。
驚き、顔を上げたジョーに、笑って頷いた。
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