忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

teen 2

前回作文に拍手沢山ありがとうございます!
過去作文にも拍手ありがとうございます!


連載2話です。
続きからどうぞ。

拍手

2


電車を降り、バレエスクールに向かう。

途中踏切に足止めされた。

そう…こんな踏切だったわ。





ブラックゴーストが包囲網を狭めていっていた頃、フランソワーズは都心に怪しい影が出没したという情報を頼りに、アルベルトと調査をしていた。

遮断機の降りた踏切に足止めされ、電車が通る。

電車が行ったあとに、踏切の向こう側を見ると、ジョーが女の子と遮断機が上がるのを待っていた。

アイツも結構遊んでいるらしい。
ジェットの話を思い出していた。

すれ違いざまにアルベルトに
「すぐ戻る」と囁いたジョーの姿を黙って見ていたフランソワーズ。

心がズキンと痛くなった。


女の子は楽しそうにジョーを見上げている。
女だから解る。彼の事が好きなんだ。

でもジョーはさほど嬉しくもない顔をしていた。
楽しくないなら一緒にいなければいいのに…。

すれ違った彼の後ろ姿に投げ掛けた。



その夜、何食わぬ顔をしてジョーが帰って来た。

アルベルトにはすぐ戻るといっておきながら…。

あの女の子と一緒だったのよね。

また心がズキンと痛くなった。
何かしら…この痛み…。


コズミ博士の家に厄介になっているから、家事などはみんなでローテーションしていた。

今日の食事の後片付けはジョーとフランソワーズの担当だった。

2人特に会話することなく、黙々とフランソワーズが洗った食器をジョーが拭いていく。

沈黙に耐えられなくなったフランソワーズが口を開く。

「お昼の女の子」

フランソワーズが突然話したのでジョーは手を止める。

「何?」

「お昼すれ違った時に一緒だった女の子は彼女なの?」

キョトン…としている。

「いいや」

「え?」

「別に…もう会わないし」

「は?」

あの女の子の顔を思い出す。
だってあの子…幸せそうな顔していたのに!!

「あの子は絶対にあなたが好きよ!!私だって女だから解るわ!!もう会わないって…」

痛かった心が、何故か怒りに変わっていた。
何なのよ!!この男は!!

「好きじゃないもん」

「!!」

思わずジョーに平手打ちしてしまった。
泡だらけの手で。


「何?何なのよそれ!!好きじゃないなら思わせ振りな態度しないでよ!!あの女の子きっと傷ついてるわ…」

「いって~!!何すんだよ!!」

ジョーがフランソワーズの腕を掴む。

「だって、だって…あなたには人を愛する心がないの?誰かを好きになった事がないの?」

涙が出てきた。
こんな男に一瞬の気の迷いで流されそうになっていた自分が情けない。



フランソワーズの言葉にジョーは手を離し、ふっと笑った。

「そうかもね、キミの言う通りかも。人を好きになった事なんてない。誰も信用していないからね。」

淋しそうに笑うジョーを見て、再びフランソワーズの心が痛んだ。


PR

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

トラックバック

ようこそ!

namiの妄想作文置き場です。

サイドメニュー

パスワードは0009です。

お話はこちらで