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からっぽな心と取り残された心 1

前回記事に拍手ありがとうございます!


今日は七夕です。
ひとりごとブログにごちゃごちゃ書いてます。
1年に1度あの話で騒ぎます。
また来年(笑)


さて、作文ですが…

短い七夕ネタを入れようと思ったらただの七夕スタートの長い話になりそうです(ー ー;)
その上「俺様ジョー」でお馴染みのマガジンバージョン風になりました。


distance

これから時間が経った話になります。

よろしかったらお付き合い下さい。

続きからどうぞ。


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からっぽな心と取り残されされた心
〜magazine version〜


1



戦いは終わってはいないと思う。

あの場所から逃げてきて、日本にいるコズミ博士の元でしばらく世話になった。

またいつ来るかわからない戦いの為に研究所が必要だとギルモア博士はあっと言う間に居宅兼研究所を作ってしまった。

作ったと言っても研究施設だけで、居宅は古い洋館を手直ししただけだった。

研究施設が出来ると、他のメンバーは続々と国に帰って行った。

残ったのはイワンと日本で店を出すダイジンとフランソワーズ。

フランソワーズはまだ危険だからと国に帰らせてはもらえなかった。
彼女の場合家族がいる。
家族まで危険にさらすわけにはいかなかった。

ジョーは、東京で働くつもりでいたが、コズミ博士が手伝って欲しいとジョーを雇う事になった。
ギルモア博士からも要請があり、両研究施設を行ったり来たりの生活をしていた。

両博士にとっても自分たちとイワン、フランソワーズの身を守ってくれる「ボディガード」が欲しかったから、ジョーに東京に行ってもらっては困る事情があった。

フランソワーズも日本の生活に慣れ、殺風景な部屋の中を自分好みのインテリアに変えて行った。

日常を楽しんでいるフランソワーズを見ると、日本の生活に慣れたのだとジョーも安心していた。

先に帰っていてリビングにいたジョーに、買い物帰りのフランソワーズが何かを持って来た。

「今近くの幼稚園で七夕飾を飾っていたの、綺麗ですねと話しかけたら余っているからどうぞって貰ってきちゃった」

手には笹と折り紙

「あ、そうか、今日は七夕だ。せっかく貰ったんだから飾ろうか?」

ジョーはハサミとペンを持ってきた。

「ジョーは何かお願い事はあるの?」

フランソワーズの言葉に返事が出来なかった。

「…何もないな」

フランソワーズは短冊とペンをジョーの前に突きつける。

「何もない訳ないでしょう?」

その剣幕にジョーは思わず吹き出した。

「何故笑うの?」

「いや、キミ変わったなぁって」

「変わったのはあなたの方だと思いますが?」

「え〜?」


短冊を書く気がないジョーにかわまずフランソワーズは短冊に色々お願いを書いていた。

「欲張りだな、そんなに沢山叶う訳ないだろ?」
ジョーの言葉を聞いたフランソワーズの顔は、最初に出会った頃のように沈んでいた。

ジョーは言ってはいけない事を言ってしまったかと、しばらく黙り込む。

フランソワーズは黙ってテラスに向かう。

テラスの手摺に笹を巻きつけている。

ジョーが慌てて笹を固定する。

その時、ひとつだけフランス語で書いてある短冊を見つけた。

フランス語なんて読めなければよかった。
ジョーは心で思った。




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