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からっぽな心と取り残された心 20

前回作文に拍手ありがとうございます!

約2ヶ月ダラダラお付き合いありがとうございました!
終わり方に苦情出そうですが^_^;
言い訳はひとりごとブログに書きます。


では続きからどうぞ。


拍手





フランソワーズはテラスに出て、夜空を仰ぐ。

日本に戻ってから数日が経った。
ジョーは帰った途端留守中の仕事に追われ、会話どころか顔も見ていない。

きちんとお礼を言いたいのに…。

あの七夕の日を思い出す。
あれからそんなに日にちは経っていないけれど、自分の心の中はあの日とはかなり違っていた。

帰った所で自分の居場所はなくなっている現実を見せられるだけなのは解っていた。

でも現実を見る事が出来たからこそ、先に進めるような気がしている。

昔描いていた未来ではないかもしれないけれど、新しい…何かを探せるような気がしていた。

「こんな所にいたんだ」
ジョーが帰宅した。
フランソワーズを探していたようだ。

「ただいま」
ジョーは笑顔でフランソワーズの元に来た。

「おかえりなさい」
フランソワーズは笑顔を返すと、再び星を見る。

「星が綺麗よ」

「ほんとだ、すごいや」

「ジョー…」

「ん?」

「今回は本当にありがとう。あなたのお陰で色々な事を消化できたわ。今度は笑顔で故郷に帰れそうよ」

「いや、別にただボディーガードで着いて行っただけだし…でも次からは1人で帰れるといいね」

ジョーは感謝の言葉を素直に受け取れず、照れ隠しに頭を掻きながら言う。

フランソワーズは言いにくそうに
「…また今度帰るときも一緒に行ってくれる?」と小さい声で話す。

「え?まだ心配?」
自分が付き添うのは安全の為と思っているジョーに、フランソワーズは少し残念そうに
「ジョーに見せたい景色が沢山あるの…今回は何処にも行けなかったから…」

「…え?」
つまりは観光って事?

ジョーは並んで星を見ていたフランソワーズを見る。
少し背の低いフランソワーズがジョーを見上げている。

ジョーは思わずフランソワーズの手を握る。
フランソワーズはビクッとする。

「あ、ごめん…何というか…そのぉ」
ジョーがゴニョゴニョ言っていると、フランソワーズは黙ってジョーの胸の中に飛び込む

「…フランソワーズ?」

ジョーは動揺しながらもフランソワーズの背中に手を伸ばす。

異国のハグってやつ?
これはどう言う意味…
ジョーが頭の中で考えていると、ジョーの胸の中にいたフランソワーズが顔を上げた。
その吸い込まれそうに澄んだ瞳に金縛りにあったように動けなくなる。

フランソワーズが唇をわずかに開いた。

「イワン…」
「え?」
「イワンがミルク頂戴って…」
あ…

ジョーが抱きしめていた腕をすり抜け、キッチンへと急ぐフランソワーズの後ろ姿を眺めながら、色々な意味のため息を漏らすジョーだった。



〜おしまい〜







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