痛む心のまま、女王に背を向けて歩き出す。
階段の途中にいたフランソワーズの様子がおかしい。
「どうした?」
「敵艦が襲ってきたわ、物凄い数!」
ここで襲われたら…無防備すぎる。
僕は咄嗟にフランソワーズの手を握り走り出す。
ただ逃げるしかなかった。
女王は宮殿の何処かに隠れられるだろう…その時はそう思っていた。
何故女王も連れて逃げなかったのか…
敵は動いているものを手当たり次第攻撃していた。
僕はフランソワーズに覆い被さり、あたりが静まるのをただじっと待つしかなかった。
静かになり、起き上がる。
何もかも無くなっていた。
はっと気づき女王を探す。
宮殿に逃げ込んでいるはずと信じていたのに…
僕を追って外に出てしまったようだ。
瓦礫の山の下敷きになっていた。
どうして…僕を追ったんだ…
女王を抱き起こす。
呼びかけると苦しそうに…笑った。
声にならない声で僕の名を呼んだ。
罪悪感に襲われる。
僕はキミを置いて…逃げた。
僕等がこの星を見つけなければ
僕等がこの星にいることが気づかれなければ
捕らえられたままだったかもしれないが、生きていけたのに…
自分の無力さを思い知らされた。
今はただ…ひとり女王の冥福を祈るだけだった。
PR