船の修繕を終え、船の燃料も詰め終わった。
早くこの地を去って、敵の本拠地に行かなければならない。
これまでのお礼と別れの挨拶を言うために、女王の元へ向かった。
挨拶をすると、とても寂しそうにうつむいた。
もう逢うこともない異星の女王。
頼りなく微笑むその姿に、少し胸が痛んだ。
孤独…
彼女はこれから一人でこの星を再建しなければならない。
「とても私1人の力では…この星を再建できない」
でも…まさか、僕にこの星に残って欲しいなんて…
言われるとは思わなかった。
彼女は目に涙を浮かべて訴えた。
でも…
僕に歩みよった女王は、瓦礫につまづいた。
「あ、危ない」
咄嗟に手を伸ばし、女王を抱きしめる形になった。
女王は僕の胸に顔を埋めた。
その時
フランソワーズが宮殿の階段の途中で立ち止まる。
ぱっと女王から離れる。
「フランソワーズ…」
どうしてここに?
あれだけ船から出なかったのに。
「…ちょうど良かった、キミにも聞いてもらいたい」
フランソワーズが今の状況を誤解したとしても、これからの言葉で解ってくれるだろう。
早く行かなければ、捕らえられた人や地球が…
言い終えて女王を見た。
悲しそうにうつむいていた。
心は少し痛んだが、僕はこの星にいてはいけない。
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