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連載13話です。
続きからどうぞ。

13
フランソワーズは、ランの元に向かう。
ランは目を覚ましていた。
逃げる素振りも見せず、ベッドで半身起している。
…もっともここから逃げ出せない事位知ってるだろう。
「目が覚めたようね」
ランはフランソワーズを睨む。
「私をこれからちどうする訳?」
…そうよね。この人はスパイ。
「私の設計図が欲しかったの?」
フランソワーズはベッドサイドのスツールに腰掛ける。
「私は別にいらない。依頼主の要望よ」
「あなたは…こんな事したくないのよね、家族の為?」
ランは俯いた。
「生きていかなきゃならない、どんな事をしても」
シーツを握りしめる。
涙が拳に落ちる。
「あなたを…あなた達家族を、助けようと考えているの」
ランが信じられない。という顔をしてフランソワーズを見る。
「私は…あなたたちを欺いていたのよ…何故?」
「それがあなたの本意じゃないから…あなたの『依頼主』は捕まえたわ。仲間が記憶を消してくれる。
あなたには、あなたと家族には、一緒に暮らせ、学校にも行ける、ご両親には働く場を…何とかして探すから…」
ランは号泣する。
「あなたの家族も国から出すから。
受け入れてくれる国を探しているから…」
「ジョーは?」
「ジョーがあなた達が平和に暮らせる国を探してくれているのよ」
「ジョーは私がスパイだということを早いうちから知っていた。わよね?」
「さすがね、でも、何故行動に移さなかったのかしら?」
ランは再び俯いた。
「幸せだったから…偽りでも…お互い欺き合っていても、幸せだったから…」
フランソワーズはわざとおどけるように言う。
「彼はオンナノコの扱いが上手いから」
「え?」
「私も、騙された1人よ」
フランソワーズはランに背中を向け、振り返らずにドアを閉めた。
廊下に出たフランソワーズは、天井を仰ぐ。頬には涙が伝う。
欺き合っていると気づいていても、偽りの愛にいたかった。
彼女の心情が痛かった。
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